専務に仕事をさせるには

ララ・モーレの人と副社長が友達だと話すママから向に座る津寄与ママへと視線を移す。


「それが変なのよね? たしか…今野さんは宮本さんの紹介でうちにいらした筈なんだけど… 最近は来店が重なる時でも御一緒の席に着くことはないのよね… それにいくら仲が悪くなっても同じ業界なら挨拶くらいするのにすれ違っても目も合わせないのよ?」


どうしてだろう?

いくら互いのデザインがそっくりでも社交辞令を知らない人立ちではないと思うけど…

ふたりには余程の事があったのかな…

気になる。


「ところで瀬戸さん、まだ話があるんでしょ?」


「え?」


「さっき『今日の話の1つ』って言ってたから?」


「ああ…はい…」


どうしよう… 断られるかな?

もしかしたら怒られるかも…

私がしようとしていることはママ達の誇りある戦場を汚す事にならないだろうか…


恭子ママは私の戸惑ったいる気持に気が付いたのか津寄与ママに目配せをして気を利かせてくれた。


「さぁそろそろお時間ね? 皆さんまた来月と言うことでお疲れ様」

恭子ママがお開きにしましょうと言う。


ママ達はそれぞれジムやエステに行く人、お客様へのプレゼントを買いに行く人、それぞれの予定へと向って行った。


「じゃ、場所を変えましょうか?」と恭子ママが言ってくれた。


私達はレストランからラウンジへ移動した。

津寄与ママは煙草良いかしら?と言ってシガレットケースからタバコを取り出し火を点けた。


「で?話は何?」


津寄与ママは聞きたい事が有るならさっさと話しなさいと言う。





< 109 / 216 >

この作品をシェア

pagetop