専務に仕事をさせるには
暫くすると室長に案内されアルヴェルトが部屋に入って来た。
「ホンジツハ オジカンヲ トッテイタダキ アリガトウゴザイマス」
私はお礼を言った後、社長を紹介し、自分も名乗った。
するとアルヴェルトは「ナンテウツクシイヒト、リリー、アモーレ」と社長にハグをしてキスをする。
社長が、リリー?ん?
そして次に私へと手を伸ばした時、専務が割って入り、
「オアイデキテコウエイデス クリュウカナメ デス」
自己紹介して名刺を出した。
しかし、その名刺をアルヴェルトは受け取らず、代わりに秘書が受け取った。
「アルヴェルト、初対面の男性とはお話しないとご連絡させて頂いたと思いますが?伝わっていなかったでしょうか?」
アルヴェルトの秘書は流暢な日本語で話、専務に冷ややかな目を向ける。
「モチロン ウカガッテオリマス ハワタシハ ゴアイサツダケ サセテイタダキタク オマチシテオリマシタ ジカイカラワ ワタシガ マドグチニナリマスノデ」
専務は真っ直ぐアルヴェルトを見て言った後、私に後は頼むぞと言って部屋を出ようと廊下へ向かった。
専務が麩に手を掛けた時「次がありますかね?」とアルヴェルトは専務に冷たい目を向けた。
え?日本語??
「ええ、必ずビジネスパートナーになりますよ」と言って専務は出て行った。
専務…私、頑張りますからね!
先ずは食事をと言って、食事を運んでもらったが、アルヴェルトは一切食事には手を付けない。
「あの…なにかお嫌いなものでも?」
「昨日、ララ・モーレと言う会社にお会いしましてね?少し飲みすぎて二日酔いで食欲ないんですよ」