専務に仕事をさせるには

ちょっとイジメすぎたか…

鈴々は俺の胸に顔を埋めている。

「鈴々、ごめんな?鈴々があんまり可愛かったからイジメたくなった」

「私の方こそごめんなさい…」

ん?なぜ鈴々が謝る?

顔を上げようとしない鈴々の顔を自分から離そうとしたが、鈴々は更に俺の胸へ顔を埋める。

「私、専務を…」

鈴々は、俺が果てる時、鈴々から離れて外へ出した事を言っている様だ。

「付けなかった俺が悪いんだ、鈴々が気にする事じゃない」

ホテルに住むようになってほぼ毎日鈴々を抱いてる。

ホテルはルームクリーニングが入ってくれる。

勿論、ゴミ箱のゴミも捨ててくれる。

だが、幾つもの使用済みのゴムが捨ててあると、『どれだけ好き者なんだ』と思われないか心配になった。

勿論、ホテルの人間がいちいちゴミの中身を確認したりしない。

それに間違いなく俺は好き者だ… それは鈴々に限ってではある。

それで今夜は付けずに及んだのだが、鈴々に中では嫌だと言われた。

旅館では何度も付けずにしたのになぜ?

鈴々はまだ秘書を続けたいといった。

俺はまだ、なにも考えてなかった。

もし、鈴々が妊娠したら、俺は嬉しいが、鈴々から今の仕事を奪う事になる。

なら、子供の事はまだ後で良い。

俺も今はまだ、鈴々と一緒に仕事がしたい。

今度から忘れずにつけよう。





< 211 / 216 >

この作品をシェア

pagetop