専務に仕事をさせるには
ちょっとイジメすぎたか…
鈴々は俺の胸に顔を埋めている。
「鈴々、ごめんな?鈴々があんまり可愛かったからイジメたくなった」
「私の方こそごめんなさい…」
ん?なぜ鈴々が謝る?
顔を上げようとしない鈴々の顔を自分から離そうとしたが、鈴々は更に俺の胸へ顔を埋める。
「私、専務を…」
鈴々は、俺が果てる時、鈴々から離れて外へ出した事を言っている様だ。
「付けなかった俺が悪いんだ、鈴々が気にする事じゃない」
ホテルに住むようになってほぼ毎日鈴々を抱いてる。
ホテルはルームクリーニングが入ってくれる。
勿論、ゴミ箱のゴミも捨ててくれる。
だが、幾つもの使用済みのゴムが捨ててあると、『どれだけ好き者なんだ』と思われないか心配になった。
勿論、ホテルの人間がいちいちゴミの中身を確認したりしない。
それに間違いなく俺は好き者だ… それは鈴々に限ってではある。
それで今夜は付けずに及んだのだが、鈴々に中では嫌だと言われた。
旅館では何度も付けずにしたのになぜ?
鈴々はまだ秘書を続けたいといった。
俺はまだ、なにも考えてなかった。
もし、鈴々が妊娠したら、俺は嬉しいが、鈴々から今の仕事を奪う事になる。
なら、子供の事はまだ後で良い。
俺も今はまだ、鈴々と一緒に仕事がしたい。
今度から忘れずにつけよう。