専務に仕事をさせるには
専務の迎えや書類など届けなくてはいけない時もあるだろうそんな時近い方が私も都合が良い。
「私もいつ迄、専務の秘書を続けられるか分からないですけど、会社に近い方が私も楽ですね?」
「やっぱりそうだよな? じゃマンションを買うのは決まりだな? 家族が増える事も考えて少し広めの部屋を探してくれる? 本当はふたりで見て回りたいけどちょと無理だからリンリン頼むよ?」
ふたりで見て回りたいって… もう相手は決まってるの?
いつの間にお見合いしたの…
私の知る限りではお見合いはしていない。
じゃ本命が前から居たって事?
それならなんで私を抱くのよ!?
本命が居るならセフレなんて要らないじゃない!!
もしかして本命の人だけでは足りなくて近くに居る私で処理してる?
肉欲強い彼を満足させるには一人の女では足りないって事?
秘書の私なら口も硬いし、愛社心も強いから訴えたり慰謝料を請求したりする心配は無いしね?
フッ… 私何やってるのかな…
でもマンションを買うなら一緒に住む相手に頼むべきじゃないの?
まぁ雑用も秘書の仕事だし、他に仕事も無くどうせ暇な私だから良いけど!?
「分かりました。 ではマンションを探すにあたって何かご要望は有りますか?」
メモを取るべく手帳を開き視線を専務へ向ける。
「んー要望か… いや特には無いが、強いて言えば昼の休憩でも抱きに帰れる近さが良いかな?」
腕を組んで真剣に考えていると思ったら…
この男はどれだけ肉欲の強い男なのか…
ポーカーフェイスを気取ると決めた私は
アホ! ドスケベ! 不埒者! エロ男爵! 色魔!……
頭の中で専務に思いつく限りの悪行雑言を浴びせた。
「分かりました。いくつかの不動産を回ってみます。他にご用はありますか?」
「いや、無いけど?」
「でしたら、申し訳ないのですが今日はこれで帰らせて貰っても宜しいでしょか?」
「ああ、俺ももう出るし良いよ」
では失礼しますと専務室を後にする。