この広い世界で、2度目の初恋を


「七海!!」

「樹く……っ!?」


駆け寄ってきた樹くんが、その勢いで強く私を抱きしめた。

樹くんが、私を抱きしめてる!?

な、どうしてこんな状況に……っ。


「無事か!?何もされてねーか??」

力強い腕に、呼吸が出来なくなる。

深く抱き込むようにされて、身動きが取れなくなる。


「樹くん、私は大丈夫だからっ」

「大丈夫大丈夫って、俺がどんな思いでっ……」

まるで、泣いてしまいそうなほどに震えている樹くんの体。

私は、戸惑いながらも、その背中に手を回した。


何でだろう……。

守られているはずなのに、この人を守りたいと思ってる。




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