キスゲーム 前編【完】
時「心配しなくても、俺は何処にもいかないよ。」

  時は、母親を落ち着かせようと少し低いトーンで優しく喋る。

  「ぁ~、時。絶対、あんな奴の所に行かないでね。ずっと、私のそばに。。」

  {ガシッ}

  時「母さん。俺、夕飯の準備するから買い物行って来るよ。」
  
  そう言って、母親の腕を自分の体からはなした。

  時、時、俺の名前ばっかでうるさいんだよ。誰が、あんな奴の所へ行くか。それでも、俺が母さんのそばにいて母さんを守らなければいけないんだよなぁ。

  時は、あまりにも母親の自分に対しての依存症にストレスを感じていたんだ。

  それでも、時は母親に優しく接する。

  それは、母親の事を嫌いではないからだ。
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