久遠の愛と約束を

ホームルームが終わってから学級委員の仕事で社会科資料室にプリントを取りに行く…というのは名目。


ゆっくりする暇はないから、と入るや否や先生からの甘いキスが落ちてくる。



触れるだけの優しいキスも
先生の気持ちを感じる激しいキスも
大人な感じのキスも…


全部、先生が教えてくれた。



「あっ…ふっ…せんせ…」

「瑞輝だ、紘那」

「瑞…輝…っ」


私の唇に触れるか触れないかの位置で甘く囁く先生…いや、瑞輝は私の口に侵入してどんどん私の気持ちを溶かしていく


もっとこのまま…
時間が止まればいいのに……

と思うとチャイムがなってしまい私と瑞輝は担任と学級委員に戻ってしまう。



魔法から解かれた私たちは何事もなかった顔で社会科資料室を出て行く。


「紘那、また放課後な。」



私の耳元で囁いた瑞輝は私を追い越して西岡先生として、いつも通り他クラスの教室に入っていった。
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