久遠の愛と約束を


『100点おめでとう。
マグカップは紘那とお揃いだから。』


綺麗な字で解答用紙に大きく書かれた文字に色んな意味で目を奪われた。

恥ずかしくて、顔が火照っていく



「紘那どうしよー、あたし赤点だった〜
ね、紘那は?」


突然背後から話しかけられ、ビックリした私はそのまま解答用紙をくしゃりと机の中にしまう。



「わ、私?赤点じゃなかったよー」



ちぇ、さすがだね。


見られていないか心配だったけど、特に触れられてないから見えなかったみたい……


そう言いながら溜息をつき、私の後ろに座る葵に背を向け前を見ると、瑞輝はニヤリと笑いながらこっちを見ていた。

< 41 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop