another新撰組・1
俺の目の前で、息1つ切らさないで笑って走る人が、その沖田さんなんだ。

俺は息が上がって、汗で着物がぐちゃぐちゃで、

「待って」
って声が、
「ゼハゼハ」
って、自分でも情けない声になってる。


あの人は同じだけ走って、息も切れないで笑ってるなんて、人間ではなくて、もののけなのか?
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