「15―イチゴ―」
なんだか出ていきにくくて
取れた瞬間、野上くんと目が合ってドキッとした──…。
「あっ──…
戻ってきてたんだ?」
「う、うんっ!今さっき─…」
「──…これ、あげるっ」
そう言って、微笑みながら取ったぬいぐるみを渡してくれた──…。
「ありがと──…っ!
大事にするねっっ!」
思いがけないプレゼント──…
素直に嬉しくて、あたしも微笑み返して、お礼を言った──…。
ほんと大事にしようって幸せに思ったんだ──…。