「15―イチゴ―」

──side苺──

目、そらしちゃったぁ──。


一瞬、目が合って姿を見ただけなのに誰だか分かった──


ドキドキが鳴り止まない──


──壱くんだ。


入学式の日、教室の前で会ってから、あたしの胸は脈打っている──



──野上 壱くん。


自己紹介の時から忘れられない名前──。
 
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