「15―イチゴ―」

──side壱──
 
フェンスを背もたれにしでイチゴパン゙を食べることにした。


話したいのになぁ──

目の前にすると、なかなか話しかけれねぇんだよな──


そう思いつつも、チラッと葵本の方を見ると、゙イチゴミルグのジュースを飲んでいた。


名前も苺だし、好きなのかな──?


なんて思っていると、いきなり誠也が話しかけてきた。


その瞬間、目が合い、ドキドキして、ぶっきらぼうに答えてしまった──。


甘いもの好きで何がわりぃんだよ──


「なかでもイチゴが1番好きなんだよなー?」


からかい口調で、いきなり言ってくる誠也の言葉にドキッとした。


──まぁ、俺が、いきなりだって思っただけで自然な流れなんだろうけど。


ふいに葵本と目が合ったけど
照れ隠しに、またそらしてしまった──。
 
< 38 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop