白球に想いを
「こんにちわ、あっあの、野球部のマネージャーをやりたくて……でも、あの、私臨時の音楽部をやっていて、それでも出来るのか知りたいのと、出来るなら見学に行きたいのですが……」
私の言葉に、木村先生は驚いた顔をした。
まぁ確かに、この時期っていう事自体が驚くことだし、音楽部をやりながらなんておかしい話だよな。
それでも私はやりたいんだ。やるしかないんだ。あの為にも……やらないわけにはいかないんだ。
「本気で言ってるのか?」
「はい」
あまりにも低い声で聞かれて、思わず肩をびくつかせてしまう。
それでも目をそらさずに返す。ここでそらしたら、なんだか認めてもらえないような気がしたんだ。
「休みも一日もないし、泥だらけになるし、辛いことばかりだし、クラスメイトみたいに青春は送れないぞ?」
「それでもいいです。それでもいいからやりたいのですが、可能ですか?」
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