白球に想いを
「聞かないよ?」
「そかー!あ、それでさ、今日先生来ないみたいだし、行ってきたら??」
優しく結衣ちゃんが笑う。
「え、いや」
「花ちゃん気づいてないだろうけど、すっごく顔に出てるんだよ」
面白そうに結衣ちゃんが笑うから、なんだか変な気分になる。
「そんな、出てる?」
「うん、まぁ、見目から教えてもらった癖があるってのも気づくのに必要な手かな」
「え、癖?」
「ほらほらもういったいったー」
ブツクサいいながら楽器を片付けられていく。
もしかして、邪魔なのだろうか。
仮にも部活中に、あんなボケーっとした態度を取っていたからこんなに邪険にされているのだろうか。
それとも、ただ私を気遣ってくれてるだけなのだろうか。
「ほら!荷物!」
帰り支度までされてしまい、後は荷物を持ってここを出るだけ。
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