からっぽ。
《歩実》
どれくらいの時間、坂下の腕の中にいたのだろう……
どちらからともなく、二人は離れ、黙って海を見ていた。
「ありがとう………。
でもさぁ、簡単に、そんな事しちゃダメだョ。女の子は、勘違いするョ。あたしだから良かったケド……」
照れを隠す様に、私は言った。
「誰にでも、する訳じゃないですョ……。
女の人を抱きしめるなんて、もう何年も……」
そう言われて、香子の事を思い出した。
「香子の事、どうするの?」
「本当に、お世話になってます。だから、出来る事はしてあげたいと思ってます……」
「一番して欲しい事は、彼氏になる事じゃない?」
どれくらいの時間、坂下の腕の中にいたのだろう……
どちらからともなく、二人は離れ、黙って海を見ていた。
「ありがとう………。
でもさぁ、簡単に、そんな事しちゃダメだョ。女の子は、勘違いするョ。あたしだから良かったケド……」
照れを隠す様に、私は言った。
「誰にでも、する訳じゃないですョ……。
女の人を抱きしめるなんて、もう何年も……」
そう言われて、香子の事を思い出した。
「香子の事、どうするの?」
「本当に、お世話になってます。だから、出来る事はしてあげたいと思ってます……」
「一番して欲しい事は、彼氏になる事じゃない?」