【完】好きなんだからしょうがないだろ?



「ちがっ……」


「違わねぇだろ?なぁ、三葉」



無駄だとわかっていても否定したかった。


それでも、四ノ宮 玲央は意地悪な顔だけをあたしにグッと近づけてくる。


バレてることに焦って、さらにコイツの態度にカッとなったあたしは、近づく四ノ宮 玲央を押し退けようとした。



ーーードスッ!



あ、あれ…………?

その瞬間、莉子の部活のボストンバッグにつまづいて、身体が傾いていく。



< 17 / 351 >

この作品をシェア

pagetop