【完】好きなんだからしょうがないだろ?
「いえっ、むしろあたしが受け取りそびれたのがいけな……」
「違う。そうじゃない」
「へ……?」
「アンタの連れ。怒ってたろ?」
それは、莉子のことだとすぐにわかった。
轟先輩の手を弾いた莉子は怒りを露にしていたことは一目瞭然だ。
ーーー“帝王って何?”
珍しく冷たい莉子の声が蘇って……。
「りっ、莉子はですね、あの、悪気はなくて……」
「わかってる」
必死に説明するあたしをたった一言そう遮った。