【完】好きなんだからしょうがないだろ?
パタンッ!と、転がるように部屋の中へ飛び込むと力まかせにドアを閉めた。
「はぁ……っ、す、すみません!つい!」
狭い玄関に轟先輩を引きずってしまった。
ああ……仮に優しい一面がある轟先輩でも、さすがにこんな無礼を見逃してくれるわけがないよ……。
「女に手を引かれるとは驚いたな?」
「へっ……?」
銀色のピアスが光る横顔があたしへと振り向いた。
ビクッ、と肩が緊張を表すように跳ねる。
「強引な女は嫌いじゃない」
そう、言葉をおとして距離を詰める。