【完】好きなんだからしょうがないだろ?



「あのバレンタインの日だよ。ほら……放課後の教室で、俺達が話してたら嫌なタイミングで麻白さんが来ただろ?」


「うん……っ、」



ーーー“なるわけねぇだろ”



思い出す不機嫌な玲央の声に続くように、そんなに怒るなと言い返したクラスメイトの男子。



落ち着いて、となだめる仁科君の声、そして。



ーーー“……誰があんな丸いヤツ好きになるかよ。アイツはどうせ痩せたって可愛くなるわけねぇだろ。くだらねぇ”



吐き出された、とどめの言葉……。


忘れもしない苦い記憶のバレンタイン。


渡せなかった恋心とショコラノアール。



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