妄想オフィス・ラブ ~キスから始まるエトセトラ~
にやにやしていると、足早に向かってくる影山君が、私の腕を引っ張り再び抱き寄せる。そして、耳元に口を寄せて囁かれた。

「余裕かましてても無駄だから。もう逃がさないから覚悟してて。あなたは、僕のものだ」

ボッと、火がつくように顔が赤くなったのがわかる。

「今日は、送ります」

今日は?は?
腕を引き寄せられながら、歩くように促される。



これから、どうなってしまうんだろう。
でも、わかるのはもう逃げられないってこと。
だって、
クスリと笑う彼を誰にも見せたくないなんて、ただの独占欲だもの。

きっと、もう堕ちてる。
どうしようもないくらいに。



~ Fin ~







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