甘い恋



今日は一番乗りで体育館に入れた。



もう先輩なんて、知らないもん。


そんな子供じみたことを考えていたとき、先輩が入ってきた。



「今日は、早いね。おはよう。」



また、その笑顔…



「お、おはようございます…」


クルっとそっぽを向いて、シュートを打った。


もっともっと膨れてきて、どんどん素直じゃなくなっていく。


それに気づいた先輩が


「なによ、なんかあったの?」


と聞くから、


「なんでも、ないです。」


と言い返した。


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