甘い恋

急接近



最近、だんだんと学校生活も慣れてきて、周りの女の子たちが制服のリボンをネクタイに変えはじめる。



私もネクタイに挑戦してみようかな。



私にはまだ早いかな。



そう思いながら校内の売店のネクタイをずっと眺めていた。




「ネクタイ、つけたいの?」


後ろから声をかけられた。



「せっ、先輩、そうなんですよ」



昨日のことなんて何もなかったかのように喋りかけてくる。



他に、ネクタイ選んでる女の子なんてたくさんいるのに。



「似合うんじゃない?」



「そうですか?私にはまだなんだか早い気がして…」



そうかなぁ。と先輩は言った。



最近妙にネクタイ流行ってきてるよねっと笑い、先輩は翔さんに呼ばれてどっかに行っちゃった。



どうしようかなぁ。





まだまだ時間もあるし、今は買わないでおこう。
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