甘い恋







「これから一緒に帰れる?」



「えっ。はい。もちろん、いいですよ。」




こんなちょっとした会話にもドキドキして、息がしにくくなる。





私はやっぱ重症かな…




「俺さ。もうちょっとで誕生日なわけよ。」



「え!?そうなんですか!おめでとうございます。」




「欲しいものがあるんだけど、いい?」




学校の帰り道だから、「なんかいい店ないですかね?」「結局なにが欲しいんですか?」とウキウキしてる私に先輩が近寄る。




「落ち着いて。はいー、深呼吸。」




先輩の言われた通りにスーハースーハーと深呼吸する。



「目つぶって。」



「え?」




「早く。」




これってもしかして……


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