甘い恋
大人の階段。
《今日は~、部活なし!掃除なし!すぐ帰れるぞおお!!よかったな!》
先生もなんだか嬉しそうでクスッと笑っちゃう。
今日早いんだ。嬉しいなぁ。
ルンルンしながら、校門にいる先輩のところに向かう。
「おっ(笑)すげーテンション高いじゃん(笑)」
「早く帰れるんですよ~??嬉しいです」
自分でもおかしいくらいにテンションが高くて、先輩にピースサインをする。
はいはい(笑)と私のピースサインをなだめる流れで手を繋いだ。
またドキっとして先輩のほうを見る。
「今日、ヒマ?」
「なにもないですよ。」
「うち来る??」
またドキッと心臓が跳ねる。
「先輩んちがいいなら、ぜひ。」
今から私、先輩のおうちに行くんだ。
変に意識しちゃって、先輩のほうをチラチラみる。
目が合うと、ん?って言って、慌てて目を逸らした。