それでもボクはキミを想う

次の日

何も無かったように、バイト帰りに奥田さんを呼んでいきなり一言だけ、

『別れよ。』

…と、突然言うたから、びっくりしてボクの方向いて、

『なんで…?
他に好きな娘できたの?』

なんて聞いてきよった。

『奥田さん、何でか自分が一番によぉわかっとるやろ?
ボクが知らんと思とるん?
昨日見てもたわ…。
他の男に尻尾振るそんな娘要らん。』

言うて、顔面蒼白した奥田さんを、ボクから捨てたった。

こうしてボクの一つの恋が呆気なく終わった。
 
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