それでもボクはキミを想う

その日に『 走りに行くで』と誘われて以来、仕事終わってから毎日の様に山や埠頭に車走らせに行っとった。

まぁ、クラゲ(車の能力に対して明らかに劣るドライバーの事で、つまりヘタクソ。)やないけど、いじる方が好きで、今まで走る事はあんませんかったけど、

『お~い一ノ瀬、そこで回ってみ~!』

って慎吾くんに言われ適当に八の字描いたりして回ってみせた。
そこでドリフトも中々オモロイ思て興味もってやり始めた。

『ほぉ~っ、中々やりよんなぁ…
あっ、調子のっとったら車壊すぞ!!ボケぇ!!』

慎吾くんは、全国展開の走り屋レーシングチームの、『Dead line』に入っていて、その13隊ある中の『No.5』のチームリーダーで、知らんうちにそのチームの『No.5』に入れられとった。

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