男の秘密 -繋がる未来-
昼ごはんは、無理をして梅おにぎりをお茶づけにして食べた。

食欲が無いと、流し込まないと入らないものなのだと、今更ながらに痛感した。

今まで、食欲が無い時が殆ど無かったし、あったとしてもわざわざ食べる事は無かったからだ。

テーブルに並べられていた食べ物の大半は、木戸が片付けてくれたので、後は菓子パンとおにぎり位になっていた。

ゼリーなどの甘味類は冷蔵庫に入っているのだろう、テーブルに無い事にホッとした。

タブレットを取り出し、忍に貰った住所を地図検索してみると、ここから電車で一時間ちょっとの場所だった。

地図の確認も終わり、手持ち無沙汰になってしまった優は、タブレットで料理のレシピを眺めてため息をつく。

「夕飯・・・作っちゃダメかしら」

「ダメだ」

「!?・・忍さん!」

独り言に返事が返ってきたので、飛び上がって驚いたら、忍が玄関からこちらに歩いてくるところだった。

また、考え事をして気付かなかった自分が恥ずかしかった。
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