男の秘密 -繋がる未来-
「そうだったの。誰かが住んでしまったんだと思ってた。忍、無理したのね」

「家族の思い出を守りたかったんだと思います」

涙ぐむ母親を見て、優も泣きそうになる。

「誰も忍の事恨んでなんか無いのにね・・・。馬鹿な子・・だわ」

「今の言葉、本当ですか?。お父様も忍さんの事・・・」

「ええ、あの時、カッとなって勘当した事をお父さんも後悔していたのよ。
でも、素直になれなくて・・・。
編入手続きをするように言ったのもお父さんなの」

「そうなんですか!?嬉しいです!」

二人とも泣き出してしまって、言葉につまってしまったが、落ち着いて、色々と話すことが出来た。

ついつい話し込んでしまって、慌ててお暇(いとま)した優だが、行きの電車とは違い、心が軽かった。




「あ、夜ご飯どうしよう」

向こうを出たのが、六時半頃だったので、帰ると8時を回りそうだった。

最近8時頃帰ってくるようになったので、今から帰ったら夕食を作る時間が無い。

カバンから携帯を取り出し、忍に外食をしようとメールしてみる。

忍からのメールはOKだったので、お店を探して、落ち合う事にした。
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