男の秘密 -繋がる未来-
この間に忍は何度も電話をしていたが、全く連絡が取れない事に不安を覚えて、羽奈を頼った。

羽奈も優の携帯に電話したが、一度も電話に出ることが無く、忍の言うように、何かあったのだと思った。

3日目の朝に羽奈に連絡したので、仕事の都合をつけて羽奈は、3日目のお昼から忍のマンションを訪れていた。

管理人は忍から話を通しておいたので、羽奈が行くと直ぐに部屋に入れてくれた。

「優?居る?」

管理人に玄関で待っていて貰って、室内に入ると優がラグの上に倒れていた。

「優!?」

一瞬最悪の状態を思い浮かべて駆け寄ったが、顔色は悪いものの、息をしていた。
「優!優!」

何度か頬を軽く叩きながら声をかけると、うっすらと目が開いた。

「は・・な?」

「大丈夫?」

「え?・・何が?」

眠いようで、舌足らずのしゃべり方をしながら、瞼が下がっていく。
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