【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて



「八重ってば知らないの?女の子達の間じゃ結構有名なのになぁ。もーっ、真面目なんだから」



あ、杏奈までそんな……。


次の授業の生物のノートで暑さをしのごうとパタパタと風をたて、ニッと笑うと得意気に説明してくれた。



「七瀬先輩って告白されても断ってばかりじゃん?どうやら好きな人がいるっぽいんだよね」


「好きな人って……」



いや、むしろ彼女のことでしょ?


それが夏目先生のことだなんて口が避けても言えないけれど。



「それが告白した女の子に“目を奪われる女にしか興味ない”って言ったらしいよ?ひゃあ。ド厳しいっていうか、さすが美しい悪魔だと思わない?」



それって、夏目先生のことだ……。


白衣を纏った教師らしからぬあの人は、まるで歩く姿は百合の花。


美しい悪魔と呼ばれる七瀬先輩の好きな人……。



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