【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
バレたりでもしたら夏目先生の教師生命も危ういとわかってても、それでも七瀬先輩は保健室での逢瀬を重ねてるんだから……。
「それって悪魔っていうか、もはや悪の大王なんじゃない?」
誰……!?
背後から会話に混ざってきた声にわたしと杏奈は同時に振り返った。
「と、常磐君!今の聞いてたの……?」
杏奈が慌てて「ただの噂だからねっ」と身振り手振りで答えるとクスッと笑った。
「それより、和藤さん大丈夫?昨日、早退したみたいだね?」
「ごめんね。あの、体調が戻らなくて。昨日は本当にありがとう……」
爽やかな笑みをした常磐君をちゃんと見れなくてどことなく気まずい……。
「ヤバッ……!ごめん、昼休み終わっちゃうから、ちょっと……っ、あたし先に行ってるね!」
「えっ?あっ、杏奈……?」
廊下の時計を確認した途端に杏奈が返事も待たずに大急ぎで走り出した。