【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて



「お前、自分を悲観してばっかだけど」


「悲観……って。そりゃ、アナタみたいな人にはわからないと思います……」



七瀬先輩みたいに名声とか周りの熱い視線とか、洗練された容姿も。


何よりどこから溢れるのかわからないけど、自信たっぷりなところも。


わたしには、なに一つ無いもので。



「お前の良さなんて自分じゃわかんねぇだろ?お前のこと、ちゃんと見てるヤツがどっかにいるんじゃねぇの?」



ーーードキッ



わたしから目を逸らすことなく放った低い声が、言葉が、胸の奥底にまで熱く染み渡る。


包み込まれたような温かささえ感じる。



< 155 / 327 >

この作品をシェア

pagetop