【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
「お前、自分を悲観してばっかだけど」
「悲観……って。そりゃ、アナタみたいな人にはわからないと思います……」
七瀬先輩みたいに名声とか周りの熱い視線とか、洗練された容姿も。
何よりどこから溢れるのかわからないけど、自信たっぷりなところも。
わたしには、なに一つ無いもので。
「お前の良さなんて自分じゃわかんねぇだろ?お前のこと、ちゃんと見てるヤツがどっかにいるんじゃねぇの?」
ーーードキッ
わたしから目を逸らすことなく放った低い声が、言葉が、胸の奥底にまで熱く染み渡る。
包み込まれたような温かささえ感じる。