【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
引退試合の勝利を祝ってバスケ部の打ち上げがあるらしく、津田先輩から誘われたと頬を赤らめて出てく杏奈を見送った。
その足で常磐君の待つ下駄箱へ向かう。
ーーーザアァァ……
打ち付けるような激しい雨音が耳に響いた。
「ごめんね、常磐君!待たせちゃって」
「いや、この通りどしゃ降りの雨で参ったね」
「す、すごい雨っ……」
「雨宿りしに教室に戻ろうか?」
止む気配のない雨に諦めかけて踵を返すと、誰かの大袈裟な足音が勢いよく近づいてきた。
「んだよ、倒れてんのかと思った」