【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
まさかわたしが学校一人気者の七瀬先輩の部屋へあがるなんて。
「だから、お前のことどうこうしようとか思ってねぇよ」
「……なっ!」
「ったく。濡れたままだと風邪ひくだろ?」
見るからにふわふわのスリッパに足を通すとスタスタと中へ入ってしまう。
もちろん、七瀬先輩がそんな禍々(まがまが)しい不安を抱くようなことをするなんて、欠片も思ったりしてないけど。
驚いたわたしはドアにピタリと背中をくっつけて、緊張で震える足に目を落とすように俯いた。