【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
「貧血には気をつけて。体調管理しっかりね」
夏目先生、そっ、それだけですか?
もしかしたら夏目先生のーー自分の彼氏と二人きりになってるわたしに他に言いたいことはないんですか……。
「昴?来週は、早く帰ってきてね?」
「ああ。また連絡する」
約束だか待ち合わせだか何か知らないけど、きっと二人にはごく自然なやり取りに過ぎないんだろうけど。
そんな約束を交わしたあと白衣を纏った夏目先生は、わたしを数秒見つめると引き返していった。
「……なっ、七瀬先輩。あのっ、いい加減、離れてもらえますか?」
いつまでこうしてるつもりなの……?
アナタは平気でもわたしは息が詰まりそうでそろそろ限界なんですが。