同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~
「仕事のこと……さ」
ふと、うっすら瞳を開けた比留川くんが口を開く。
「うん?」
「難波にはもちろん、相談室のトップとして協力してもらいたい部分もあるけど……それだけじゃなくて」
聞き返した私に、彼は私に髪を撫でられたまま、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「こうやって……息抜きさせてくれる場所であってほしいんだ。そしたら、明日からまた頑張ろうって思える」
息抜き……。そうだよね、若くして課長に昇進して、うれしいし光栄だと思う反面、その肩にはいろいろ重圧が乗っかるようになってしまっただろう。
彼より低い役職とはいえ、一緒に昇進した私にもそれはわかる。
「うん。いいよ。私なんかで、癒されてくれるなら」
はにかみながら告げると、比留川くんは優しく微笑んでくれた。
「ありがと。……やべぇな。気持ちよすぎてなんか眠気が」
ごしごし目をこすって、比留川くんが身体を起こす。
「難波も無理するなよ。たぶん、頑張りすぎるタイプだから」
「そんなことないよ。でも……私も、ちょっとだけ借りちゃおっかな」
ほんの悪戯心で、今度は私が比留川くんの膝に頭をのせてみた。……けれど。
ま、まったくリラックスできない……!
自分からやったくせに、癒されるどころか激しい動悸に見舞われて、顔がどんどん熱くなってくる。