同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~


聞き返す私に彼は黙ってうなずくだけで、その内容を教えてくれない。

なんだろう、と思いながら洗い物を終え、先にリビングのソファの方へ移動していた彼の隣に座って尋ねる。


「ねえ、お願いって?」


ちらりと私を一瞥した比留川くんは、珍しく甘えるような声を出す。


「膝……貸して?」

「ひざ……?」


その意味が分からずぽかんとしていると、比留川くんの身体がこちらに向かって倒れてきて、スカート越しの太腿の上に彼の頭が乗っかった。

わ、わ、これはもしかして……!?

一瞬にして体が硬直してしまう私を下から見上げ、比留川くんが苦笑する。


「せっかくの膝枕が硬いんですけど」

「ご、ごめん! でも、だって……!」


なんか恥ずかしいんだもん……。

ドキドキしながらもなんとか身体の強張りを解いて、すぐ下にある比留川くんの顔を見つめる。

仰向けに寝そべる彼は長いまつげを伏せて目を閉じ、リラックスしているようだ。

なんか無防備でかわいい……。

私は勇気を出して彼の髪に触れ、ゆっくりと梳いてみる。


「あー……それ、気持ちいい」


そう話す声は少し掠れていて、目を閉じたままの顔はこのまま寝てしまうんじゃないかというくらいに安らかだ。


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