箱入り娘と黒猫王子
「はぁー…ってことで、花にもいろいろ教えなくちゃね。」



…気のせいかな、少し紫ノ宮先輩の雰囲気が変わったような…

阿笠先輩を見れば腕を組んで目を閉じている。

え、何?これどう言う状況??



「ふら」

「え?ぁ、はい?」

「皆の前に立つ俺と、
ここでの俺は別人だと思って。」



言ってる意味がわからないというか、分かりたくないというか…

まず、僕から俺に変わってるし、
言葉もなんとなく荒い。

明らかに王子様とは程遠い雰囲気の紫ノ宮先輩。
本当にさっきの人と同一人物?ってくらい違う。



「さて…これから宜しくな?ふーら…♪」



神様、

怪しく笑う彼は…一体誰ですか?
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