箱入り娘と黒猫王子

「俺からも頼むよ。
茉夏のヤツ最近本当に忙しそうで…、
早く書記を探してやらないと…」

「……」



え…？
少し俯く２人と重くなる空気。

富樫先輩…あんなに明るかったけど、
実は必死に明るく振舞ってるの？
そんなに疲れを溜め込んで…？



「…わかりました！出来る限りですが、お手伝いします！！」

「っ！！本当に？本当にいいの？」

「はいっ！家のことが優先ですが、それでもいいですか？」

「うんっ！勿論！！」



引き受けちゃった…。
まぁでも、こんなに困ってるんだし…
先輩達はいい人だし、大丈夫だよね？