箱入り娘と黒猫王子
生徒会室に連れてくるなり、



「わぁ!!!会長!
その子ですか?!可愛い〜♡
私、生徒会会計の富樫茉夏です!よろしくね!!」



と茉夏が駆け寄って抱きついた。
おいこら帰国子女。ここ日本だっつの。



「こーら、茉夏、まだ決まってないよ。」



本性が出そうになるのをぐっとこらえて、茉夏を静止する。

ったく……なんなら、まだ提案すらしてねぇよ。
余計なこと言ってんなよマジ。
お構い無しのマイペース女はこの子がいいですとか言い出すし、ここはペットショップか。

茉夏がこれ以上余計なこと言う前に、絃晴を呼びに行かせ、1年をソファに座らせる。
茉夏の可愛らしすぎるブランケットは、落ち着いたソファには少し浮いてる。

さてと、



「さっき総会でさ…、目、合ったよね?」



……ビンゴ。
ビクリと方が動いて大きな目が一回りほど大きく開く。

気づいてたなら話が早い。



「良かった!実は、君に生徒会に入って欲しいんだ
。」

「はいっ?!」



想定内の反応。戸惑ってんなぁ…迷いが見える…
断らせるわけねぇけどな。
せっかく見つけたこんなぴったりな女。
< 38 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop