箱入り娘と黒猫王子
「いっちゃん!いっくん!離れて!!!」

「「っ!!」」



久々に怒鳴っちゃったけどそんなこと関係ない。
ここは学校だし、2人は兄だし、何より女の子達からの視線が痛い……。

怒られたことで一気に小さくなった双子に、



「ここは1年生の階だよ?何しに来たの??」

「お、俺らは…」

「ふらが、昨日紫ノ宮と手を繋いで歩いてたって聞いて!!ずるい!!俺らとも小学生の時以来してくれないのに!!」



泣きそうないっちゃんと拗ねてるいっくんの言葉に、心臓がドクン跳ねた。

て言うか、私が紫ノ宮先輩と手を繋いでたって!
違うから!あれ引き摺られてたの間違いだから!!(泣)

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