箱入り娘と黒猫王子
その影に、先に気づいたのはるうちゃんだった。


「あ、噂をすれば原因登場」

「だからその原因って…「ふーら♡」」



聞き慣れた声に、反射的に振り返ると、



「やぁ♡」「よっ」



いっちゃんいっくんの姿があった。

…後ろに沢山女の子を引連れて。



「いっちゃん、いっくん…」

「花〜会いたかったよ〜♡」

「あ、愛てめぇ!!!抜け駆けしてんじゃねぇよ!!!」

「うるさいなぁ、早い者勝ちだろぉ?」



皆さんに状況をお伝えすると、
いっちゃんが私に抱きついてて、そのいっちゃんを引き離そうと私の腰を抱くいっくん…

お兄様達、お願いだからお家の中だけにして(泣)
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