箱入り娘と黒猫王子
空に話すと心がすごく軽くなるのは、
兄弟の中である意味では唯一の味方で、お兄ちゃんだけど親友みたいな不思議な距離だからだと思う。



「ありがと、空」

「ん、」



少し笑って私の頭をポンポンと撫でると、「風呂〜」と言いながら着替えを持つ。

ドアに手を掛けた空が、



「あ、でも、」



と言って軽くこっちに視線をを向け、



「何かされたらすぐ言えよ?そいつぶっ殺す。」

「……」

「返事「は、はい!」」



返事を聞くと満足そうに部屋を出ていった。

みんなのお兄ちゃんも、こんな感じ…なのかな?
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