箱入り娘と黒猫王子
次の日もいつも通りの朝で、
朝練組を見送り、
にーくんなっちゃんいっくんと朝ごはんを食べて、
数種類のリップと3種類のリボンから
今日の気分でひとつを選んで、ブレザーを着る。

玄関先で着いてこようとするにーくんを振り切り、
学校周辺でるうちゃんと遭遇……あれ??
いつも通り見つけたるうちゃんは、いつもと違って誰かと話してる。



「るうちゃん?おはよ?」

「あ、ふら「ふらちゃん!」」



るうちゃんを食い気味に私の名前を呼んだのは、
茉夏さんだった。



「茉夏さんっ、おはようございます…!
ところで…なんで、るうちゃんと??」

「ん?あー、昨日たまたま一緒にいるとこ見たから!ふらちゃんと仲良いのかなぁ…?って」



ん??私と仲良いから…って、もしかして
茉夏さんもるうちゃんと仲良くなりたいのかな?

まぁるうちゃんも、茉夏さんに負けない美人さんだからなぁ…



「るうちゃんとは小学校からの親友なんです!」

「うんうん、そうみたいだね!
んじゃあ早速、ふらちゃん行こうか!
ってことで潤子ちゃん、よろしくね!」

「あ、はい。」



ん??え?!何でぇ??!

さっきおはようを言ったばかりなのに、
今はもう茉夏さんに手を引かれ、るうちゃんに手を振られてるなんて急展開過ぎる!!
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