君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】

ぎゅっともう一度私の事を抱き締めると、彼は笑顔でそのメダルに触れていた。
バスで帰るから槙野くんとは一緒に帰れないのが少し悔しい。


「ね、また連絡する。今日は本当にお疲れ様。そしておめでとう」

「うん。長い事応援ありがとう!私も連絡するね」


手を振って槙野くんに別れを告げてから、私は急いで皆のいるバスへと戻った。
そこで、凄い質問責めにあってしまい、先輩にいじられまくった車内だった。



家に帰ってお父さんに一着だった事を伝えたら、凄い喜んでくれて今日は寿司だ!とか言い出して出前を取ることになった。
嬉しいやら、複雑やらだ。


夏休みの半分以上を部活に費やしていたから、結果が出てくれて本当に嬉しかった。


とりあえず、明日の朝は時間を気にせず寝るしかないな!
槙野くんにもそう宣言しておこうっと。


それから、来週にある夏祭りの為に備えないと。
浴衣着たいし。

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