ひと冬の想い出 SNOW
小鳥遊さんを送りだきてすぐ、あることに気がついた。


昨日は火曜日。


2時以降も大学で授業があったはずだ。


だって、最低でも午前2コマ、午後2コマの4コマなんだもん。


小鳥遊さんは、わたしの身を案じてか、もしくは自分の部屋が荒らされるかもしれないと思ったのかはわからないけど、授業を受けずに帰ってきてくれた。


ちゃんと、講義を受けてから帰ってきても、良かったのに。


小鳥遊さんは、本当に、優しい人。


わたしはより一層、やる気を出した。


「これは、小鳥遊さんの力にならなくちゃ、ですね!」

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