ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に
(スゴい!キレイ!)
目を瞬きさせて疑った。
こんなライトアップされてるんだ。
「行きたいのか?」
後ろから谷口の声がする。
信号待ちで止まったから、外を見てる私に気づいたんだ。
(どうしよう。行ってみたいけど…)
今日初めて自分から行きたいと思った。
考えてみれば郁弥と付き合ってた時もそんな衝動に駆られたことはなかった。
(言ってもいい?「行きたい」って……)
まるで、夢の国のように見える世界。
あそこへ行けば、私もホンモノの姫になれるかもしれない。
「行くぞ」
シビレを切らして車が走り始める。
青信号を見つめながら早く答えれば良かった…と、後悔する。
(…あれ?)
どうしてUターンなんて……
「行くんだろ?あそこへ」
谷口が自分の窓側を指差す。
「い…いいの?」
信じられなくてワクワクした。
「その代わり、駐車場代は持てよ」
「う、うん!」
お安い御用だ。
目を見開いて谷口の顔を見た。
彼はチラッとだけ目線を私に向け、プッと笑いを吹き出す。
「ホタル、ガキみてぇな顔してる!」
「えっ、そ、そう!?」
マズい。
感情だだ漏れ!?
(恥ずかしい……)
26歳にもなって、こんな些細なことで喜ぶなんて。
「可愛いよ」
「へっ?」
今、変なこと言った?
目を瞬きさせて疑った。
こんなライトアップされてるんだ。
「行きたいのか?」
後ろから谷口の声がする。
信号待ちで止まったから、外を見てる私に気づいたんだ。
(どうしよう。行ってみたいけど…)
今日初めて自分から行きたいと思った。
考えてみれば郁弥と付き合ってた時もそんな衝動に駆られたことはなかった。
(言ってもいい?「行きたい」って……)
まるで、夢の国のように見える世界。
あそこへ行けば、私もホンモノの姫になれるかもしれない。
「行くぞ」
シビレを切らして車が走り始める。
青信号を見つめながら早く答えれば良かった…と、後悔する。
(…あれ?)
どうしてUターンなんて……
「行くんだろ?あそこへ」
谷口が自分の窓側を指差す。
「い…いいの?」
信じられなくてワクワクした。
「その代わり、駐車場代は持てよ」
「う、うん!」
お安い御用だ。
目を見開いて谷口の顔を見た。
彼はチラッとだけ目線を私に向け、プッと笑いを吹き出す。
「ホタル、ガキみてぇな顔してる!」
「えっ、そ、そう!?」
マズい。
感情だだ漏れ!?
(恥ずかしい……)
26歳にもなって、こんな些細なことで喜ぶなんて。
「可愛いよ」
「へっ?」
今、変なこと言った?