新着メール、一件


メールにはそれだけが書かれていた。

アドレス…と言えるのだろうか。

普通のメールに必ずあるはずの@も付いておらず意味不明な英数字が羅列されているだけで送信者は不明だった。


『嘉奈、とりあえず落ち着いて。2週間以内に誰かに転送すれば助かるみたいだけど…もしかしたらただのイタズラかもしれないよ』


『誰が何のためにこんなイタズラするの!?私死んじゃうかもしれないんだよ!?なんで和佳奈はそんなに冷静でいられるの!?』


自分が死ぬかもしれないという恐怖。

どうにかしてあげたいとは思うけれど、確かに私には助ける術が分からない。

嘉奈はポロポロと涙を床に零しながら画面を見つめる。

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