竜宮城に帰りたい。



それから3日間はあっという間に過ぎた。


結局特別なこともせず、

いつも通り海に行ったり、家でゲームとか宿題をしながら過ごした。




晴とももちろんいつも通り。


相変わらず悪口言われたり、相変わらず小突かれたり、

そして相変わらずどんどん好きになっていく。


そんな私の気持ちを知ってか知らずか、

飄々とした顔で晴は私に接していた。




きっと私の気持ちに応える気は、

ないのだろう…。



それは少し寂しいけど、

それでいい気がした。



きっと、両想いだとわかったときの方が

もっともっと別れが辛くなる。




そうして、私とゆかりのこの町での最後の日を迎えた。




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