竜宮城に帰りたい。



ゆりと軽く恋ばなをしたあと、

ゆりも自分のクラスの準備に向かっていった。



は、初めてゆりと二人でこんなにちゃんと話したかも…



やっぱり私変われてる!

いい方向に!



晴たちのお陰だよー!



嬉しい反面、この喜びを晴たちに伝えられないことがもどかしくもあった。


あれから、なんとなく連絡はとれていないけれど…。



みんなももう学校行ってるよね?


文化祭の準備とかしてる?


みんなの進路も知りたいな。


今日の放課後はまたあの海にいくのかな……




あの夕日を……

神様の通り道みたいな光の道を

ボートで漕いでいくのかな……



「澪?」


「えっ、早月??」


「どうしたの?ぼーっとして。

練習終わったよ、帰ろう!」


「えっ、もう?」


「??」


「そ、そうだね。帰ろ!!」



私は早月と一緒に帰る準備をした。


なんか思考があの町にトリップしてた…。



私は東京の小さな夕日に向かって、

ふっとため息をついた。




< 189 / 236 >

この作品をシェア

pagetop